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フラッグフットボールのクラブチーム「長浜HEROES」を立ち上げました。

こんにちは。代表の伊藤です。今回は私が個人的に活動している地域活動について、ご報告いたします。

 

僕はアメリカンフットボールが好きで、趣味でブログを書いています。アメフトの本場、アメリカのNFLの情報を英語サイトから翻訳しながら、ブログにアウトプットする。英語の勉強と趣味の両方を兼ねた活動を、5年位継続しています。(英語の方はなかなか上達しませんが、NFLのことはむちゃくちゃ詳しくなりました。)

 

サイバー空間だけでなく、実際に地域で活動して子どもたちの将来に対して貢献したいなと思って、始めたのが小学生向けフラッグフットボールのチームづくりです。

 

フラッグフットボールてどんなスポーツか。

アメリカンフットボールは、ヘルメットと防具をつけてやります。11人vs11人のスポーツです。激しい衝突などが面白いのですが、怪我も多いので、若年層や少壮年齢層、女性には向かないスポーツです。

 

その危険性を排除して安全性を担保したのがフラッグフットボールです。5人vs5人で、衝突することがファールになります。ヘルメット・防具もありません。小学生からできます。

 

このようなフィールドで、4回の攻撃で20ydsを進みます。次の4回の攻撃でゴールラインに入ればタッチダウン得点となります。

 

 

日本全国に120ほどの小学生チームがありまして日本一を決定する選手権が9月~12月で開催されています。こちらはコロナ禍ということもあり、2020年から大会は実施されていませんが、2019年に滋賀県草津で活動されているリトルパンサーズというチームが全国優勝を果たしています。

 

大人の部門では毎年ワールドカップと称した国別対抗のナショナル大会が各国持ち回りで開催されます。男子女子ともに20カ国くらいの代表が選ばれ、昨年2021年はコロナ禍でありましたが、イスラエルにて大会が開催されています。

 

 

小学生フラッグフットボール「長浜HEROES」

アメリカンフットボールをやった人、もしくは、アイシールド21を読んだ人なら、このスポーツの個性がわかると思います。

「それぞれ違う個性や違う能力が集まって、一つの成果がでる。」

これがアメフトの魅力だと思います。QBだけがすごくても、パスプロする人、レシーバーがいないとダメ。いくら脚が速くても、ブロックがいなきゃダメ。スポーツ万能な人1人で勝てるスポーツじゃない。

 

違う能力の持ち主、一人ひとりがヒーローになれるスポーツ。それがアメフトだし、フラッグフットボール。男子でも女子でも関係ない、体を動かすのが得意、考えるのが得意、それぞれの違いが集まるから強い。

「僕のヒーローアカデミア」もそんな話ですね。自分の個性がチームの一員なる、メンバー全員がヒーローなんだ。そんなイメージから、チームの名前を決定しました。

 

フラッグフットボールで地域活性化につなげていきたい。

長浜から世界へ!小学生フラッグフットボールチーム「長浜HEROES」活動応援! - CAMPFIRE (キャンプファイヤー)

もともと長浜市は、アメリカンフットボールの草分け的な存在でした。いまではそんな歴史も知らない人も多いんですが、日本で最初に中学校でアメリカンフットボールチームを作ったのが、長浜市です。それが戦後すぐ昭和20年代からです。長浜市の南中学校の教諭をされていた吉川太逸(たいつ)さんという方がその旗振り役でした。

 

そこから市内各地にアメフト文化が広がっていって、各大学の名プレイヤー達は、長浜市の人が多かったんですね。

 

僕は関東の東海大学ってところに進学したんですが、入学式の際には、部活やサークルの勧誘の大行列が行われます。アメフト部員は「君どこ出身?え?滋賀県?ひょっとして長浜?」というように、神奈川県の湘南でこんな会話がなされるほどです。他のサークルだと「君どこ出身?え?千葉県?え?滋賀?知らないなー」と、こうです。

 

長浜からアメフトで増えた子どもたちが、大学に進学していってまたアメリカンフットボール部をつくるようになり、現在の関西アメフトリーグ、関東アメフトリーグというのが形成されるようになっていきます。

 

現状は少子高齢化、部の存続も危うい状況でした

そんな歴史をもった長浜ですが、現状は活気を失いつつありました。原因はやはり少子化です。タブレットやゲームなどの環境の変化も加わり、スポーツの体験から、徐々に子どもたちは離れる傾向がありました。

スポーツ少年団も、親の犠牲も大きいようです。昔は、コーチに全てを一任し親の関わりは特段なかったのですが、今では親が色々と口をはさむようになり(語弊がある言い方しかできず申し訳ない)、親は保護者会を組織し、運営に多くの時間を割くようになりました。

お兄ちゃんがサッカーをしたら、弟はサッカー以外の選択肢がない。理由は親の時間がないから。そんな話も聞きました。

アメリカンフットボールは、人数の必要なスポーツだから逆風です。防具やシューズなど初期費用も高い。怪我の心配もあるでしょう。大人数、マイナーなスポーツは、地方都市からどんどんなくなっていく。アメリカンフットボールもその一角。数々の環境的背景が変わっていき、現状はなかなか厳しい状況でした。いま何も行動しなかったら、アメフトの歴史はきっと失われてしまうだろう。それは何だかもったいない。

 

地域性を活かしてこそ、本当のまちづくりになる

環境は悪いとは言っても、長浜市が日本のアメリカンフットボール発祥の歴史をもっているのは紛れもない事実。僕の友人や先輩もアメリカンフットボール経験者が多い。人口10万人程度の地方都市で、これほどアメフトが根付いた町なんて、他にあるはずない。

 

この独自性は、他の町では真似ができないだろう。歴史だけは作れないから。さっき書いたレジェンドプレイヤー達も、まだ生きているし、他にもたくさん関係のある人達がいる。地元と関わりを失いつつあるけど、今ならもう一度それを引き戻せるかも知れない。

 

日本ではマイナーなスポーツだからこそ、地方都市でも、珍しさで地域活性に勝負できるんじゃないか。長浜が注目を浴びるようになれば、それに関わっている大人も子供たちも、誇らしく思えるんじゃないか

。そんな希望を込めて、クラブチームを作ろうと進み始めました。

 

地域活動で目指したい地域活性

大きくわけると、以下の3つがやりたいことです。

  1. アメフトの歴史を活性化につなげ、文化を残したい。
  2. 子供の教育にスポーツを活かしたい。
  3. 長浜市をスポーツ交流が生まれるまちにしたい。

滋賀県の長浜市は交通の要衝、北陸・中京・関西の文化が交差するポジションにあります。(ですので、言葉も三都市圏のものが入り混じった感じで、微妙な関西弁です。)僕たちの町は金沢まで90分、名古屋まで60分、京都まで60分。そんな場所に日帰りでアクセスできる好立地。そういうわけで、週末になると皆あちこちにでかけます。しかし逆を言うと、あちらこちらから、来てもらえる可能性のある地の利があるってことです。

そこにスポーツができる環境が整備できたら?人工芝のフィールドで、アメフト、フラッグ、ラグビーやサッカーなどのフットボールの試合が、いくつか同時に開催できる環境が整備できたら。三都市圏がスポーツによって交流する交差点のまちになるんじゃないか。いろんな大学が合宿してくれたり、地域の子供達が見に来たり。スポーツツーリズムにより、新しい価値を作れるんじゃないかな。そんなことを妄想しています。

 

フットボールを通じてアメリカや外国と長浜をつなげたい

American, Japanese children participate in youth exchange > Air Force > Article Display

スポーツは色々な壁を超えてくれます。学区・年齢・性別・地域、いろんな壁を超えてくれるのが、スポーツの良いところです。せっかく長浜がアメフトの草分けだったという歴史があるなら、それを活かして、地域を元気にし、いつか子どもたちを本場アメリカに連れていきたい。いつか一緒にアメリカでNFLがみたいなと思います。

 

僕はありがたいことに、両親のおかげで高校生1年のときに1ヶ月間アメリカで生活させてもらいました。生まれて初めての海外、アメリカからの刺激は今でも忘れられない思い出ばかりですし、今の自分を形作っている大きな要素だなと実感しています。

 

普通は18歳になって大学生で一人暮らしするまで、他の地域に振れることは少ないと思います。狭い中で広げられる世界観ってやっぱり狭いんです。これからの子どもたちには、もっと早い時期でいろんな世界を見てほしい。自分の人生は無限に選択肢があることを知ってほしい。学ぶこと、旅すること、人に会うことの楽しさを知ってほしい。そんな風に思っているんです。

 

まとめ

それが僕が地域活動を通じてやりたいなと思っていることです。会社からも協賛・支援として協力してもらっています。このブログでも、活動の報告などを、ボツボツと書いていけたらと思っています。

 

こちら、長浜フラッグフットボール協会、クラブチームのサイトです。

こっちはクラウドファンディングを実施したやつです。お陰様で70名を超えるかたにご支援をいただきました。


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