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地名アレコレ。旧地名は先人からのメッセージ

おはようございます。代表の伊藤です。

 

 

今日は不動産というか、土地についての豆知識を披露したいと思います。古くから残る地名には、その土地の災害の歴史や、土地の地形情報が含まれます。土地を買うときに参考になるほどではありませんが、地図を見るだけでちょっと歴史を振りかえり、ウンウンなるほどといえる面白さがあります。

 

 

ちょっと例をあげて紹介しましょう。

 

「ツク」があると埋立地

築地の場外市場を徹底解剖! - LIVE JAPAN (日本の旅行・観光・体験ガイド)

「ツク」これ有名なのは東京の築地、佃島、月島。どちらも埋立地です。築地は地名のとおり海を埋め立てあらたに築いた土地ですね。歴史を振り返ると1657年(明暦三年)。明暦の大火後の復興計画で、隅田川河口部にあたるこの一帯が開発されて武家地となりました。 横山町辺にあった本願寺も同大火で被災して築地に移ってきました。

「ウメ」があると埋まった地

「ウメ」で有名なのは大阪の梅田です。(これは完成当時の最初の梅田駅舎の絵です。)これは土砂崩れで埋まった場所、もしくは埋め立てられた場所を表していることがあります。梅田や大阪市内は湿地帯だったですね。淀川と大川に挟まれたエリアで、土砂が流れてき埋まってきた。大昔は梅田じゃなくて埋田という名前でした。

古地図をみると、赤い印があるあたりが梅田です。淀川(地図で言う中津川)の運ぶ土砂が積もり積もってできたのが梅田です。昔の大阪は淀川の南側(現在の大川の南)だけが街として栄えており、今の梅田エリアは田畑だったようです。夜の街として有名な北新地も当時は曽根崎村となってます。

 

「イケ」「クボ」「ヤ」は谷間

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これも有名なのは、東京の「池袋」「大久保」「渋谷」です。どちらも谷地にあり、古くは水害に悩まされてきたエリアです。特に渋谷はレベル(標高)が低く、湿気が溜まりやすい地域です。現在はペデストリアンデッキで街中をつないで、地面の高さではなく、2Fの高さで街あるきができるように、都市開発されています。この発想も実は昔からある地形からくる発想なんですね。

 

「サカ」「アザ」は尾根地帯

傾斜地であることが多いのがこの名前です。崖とかね、地すべりとかがあった地域です。有名なのは東京の「麻布」。いわゆる六本木界隈です。三分坂、鳥居坂、芋洗坂、狸穴坂・・・地名を見るだけでも坂道が多いところですよね。また地名となってる「赤坂」とかも当然、尾根地帯です。

 

麻布十番駅はタニにあるんですが、窪地の上には丘があり閑静な住宅街が広がってます。江戸時代は仙台藩邸が並んでいました。松平家なんかはここにドーンといましたね。なので、現在でも麻布十番から有栖川宮記念公園に向かう坂道は「仙台坂」といいます。

高さでいうと、「台」「丘」「山」と名前がつくところが最も高く、「サカ」はその下にあるようです。タニの渋谷から代々木公園がある「オカ」へと向かう。その途中にあるのが、道玄坂ということになりますね。

 

東京の話ばっかりですが、これが全体の地形図です。東京都は西側の武蔵野市・国分寺市あたりが台地。山となっていて、そこから東京湾に向かってズーッと下っています。地図の青いところが標高が低い。渋谷駅のある辺りが、ちょうど谷間になっているのがわかるかと思います。

 

まとめ

とまぁ、こういう具合に地名と歴史というのは、結構リンクしています。僕は地図をみるのが好きなんですが、こうした歴史的背景なんかを調べだすと、なおのこと面白いです。皆様もぜひ。滋賀県・長浜市の地名で由来を調べてみると面白いと思います。


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