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2021年丑年スローガン「深化と変化」

新年あけましておめでとうございます。代表の伊藤和真です。皆様、今年の年越しはどのようにお過ごしになったでしょうか。僕のところは、コロナの第3波という報道もありまして、例年以上にステイホームな、お正月でございました。少しだけ車で出かけましたが、やはり遠出するにはまだ気が重く。という感じです。

 

さて新しい年をお迎えし、気持ち新たに1年を始めたいと思います。仕事初めの際に社員には、直接お伝えした話ですが、このブログでも材光公務店の新年の抱負を記述しておこうと思っています。大変恐縮ですが、よかったらお読みください。

 

スローガンの「変化」について

今年の1年間をどのようにしたいか?「コロナ禍の中でも、事業をしっかり成長させていきたい」。これが端的な思いです。今年2つの言葉をスローガンに掲げています。まずは変化について語ります。

 

アフターコロナ(未だ渦中ですが)で、僕たちの生活様式は一変しました。毎日体温を測り、家を出るときには必ずマスクをして、建物に入るときには手を消毒する。密集・密接・密閉の三密を避けたソーシャルディスタンスを実施するべく、定期的な集まりもなくなり、オンラインでのミーティングが活発になっていきました。まちづくり団体的な活動もほぼ出来なくなり、今まで日常的だった異業種での交流会や意見交換会、懇親会なども無くなりました。

 

そのため、日本全国で各企業の事業活動が、変化しなければならなくなりました。だけども、それはなかなかうまく行きませんでした。皆やはり政府の対応を批判したり、都道府県レベルでもババ抜きみたいな状況が続きました。以前のブログ記事でも書きましたけど、人間はやはり習慣の奴隷なのです。今までの慣習や思考の癖から離れて、刷新する事は大変抵抗があるものなのです。

 

でも、やらないとならんのです。今後はですね、「今までどうだったっけな」という調査的思考でなく、「これからはどうしなきゃならんのか」という創造的思考、イメージする力がとても大事になります。それを実現するよう逆算して、これからの仕事を作っていく。そんな時代がこれからやってくるんでないかと僕は思っています。

 

今までの材光工務店ではやらなかったこと。将来の材光工務店には必要な事。今までの文化的には合わなかったこと。でもこれからを考えるとやった方がいいこと。じっくりじっくり考えれば、こういう事がたくさん浮かんでくるはずです。それは新しい事業をすることかも知れないし、社内の文化や慣習を変えることかも知れません。

 

この「変化」という言葉、答えがなく大変苦労が多いのです。同時に過去を否定するというネガティブで重い一面もあります。しかも短期的には結果がでないどころか、ストレスも生じてメリットよりもデメリットのほうが多い。利口な頭で考えると大変非効率な行為です。短期では嫌なことばかり起きると思いますが、長期的にはより高く飛べると思います。

 

ゴルフで例えると、もっと上手になりたいひとが、コーチを受けてスイングを改造します。最初はスコアもガタガタ。ちゃんと当たらず、イライラしっぱなし。今までの楽しさも全部失われます。しかし、じっと我慢・・・。きっとある時に成果としてでてきます。変化というのは苦労があるもんです。

 

スローガンの「深化」

これは端的にいうと、「既存事業の深堀り」です。ちょっとむずかしい言葉になりますが、「知識の深耕(しんこう)」をしようという話です。

 

材光工務店グループのメインフィールドは、やはり建築の請負です。良い建物を作る。品質の向上に精一杯の努力を注ぐ。安全管理の向上を実現し、作業のムダをなくす。業務効率アップにPDCAをグルグル回すようにもっと改善できる部分を、積極的に探していこうという思いです。

 

うちの会社にはベテランの建築技術者がたくさんいます。独自の原価管理システムもあります。情報共有するための会議も定期的に行っていて、互いの仕事の進捗をチェックできる監視・補助システムが機能しています。会社としては十分な状況は整っています。

 

だけど、安心してはいけない。安心は慢心につながります。先程の話と少し似てくるのですが、既存事業内にあっても、「ちょっと待てよ。これでいいのか?」と手を止めて考え直すことが重要です。「まぁいいか。とりあえず、このまま行こう。」ではなく。

 

一人で現場をやれる人財が増えただろうか。

技術は磨けているか。

個人個人成長しているか。

お客様をしっかり満足させているのだろうか。

情報を属人化させないために、どうするか。

会議の成果はどうしたらもっと上がるか。

よりよい商品の知識を集められているか。

このムダはどうしたらなくせるか。

一人に負担がいきすぎてないか。

社員を育成教育する体勢ができてるか。

会社の文化や情報をちゃんと説明できるか。

もっと活動範囲を広げられないだろうか。

 

など、こういう事を少し考えてみるだけで、やれることは山のようにあるかと思います。そういった作業をしっかり行うことが「深化」だと僕は言っています。

 

心の中に「継続と変革」の二面性を持つ

深化と変化は正反対のメッセージになります。この2つが大事だと僕は思うのです。過去の自分を肯定する人格がいる。一方で否定する人格がいる。その2つの人格が、心の中で喧嘩をするわけです。これって当然、しんどいわけですが、そういう脳内議論をあえて作る事が、大事だと思うのです。

 

先の段落で書いたように、アフターコロナということもあり、また働き方改革という言葉も溢れだしています。やはり変化が必要な部分ももちろんあります。だけど、それらの言葉に踊らされることなく、「建築屋の本分」である領域。そこをしっかり磨いて、着々と深めて、社会的に必要とされる存在でありつづけたいと思っています。

 

2021年以降、やっぱり世の中大きく変化していくと思います。それに合わせて、弊社も変わっていかないとなりません。今年は「深化と変化」をスローガンとして様々な行動をし、失敗と成功を経験したいと思います。どうか一年間よろしくお願いします。

 


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